屋上で雨水を集めて「水源」を確保する方法
地震、疫病、原因不明の災厄——
ある日、気づいたら自分だけがイオンに取り残されていた。
水道は止まり、電気もいつまで続くかわからない。
「飲み水が尽きたらどうしよう…」と不安がよぎる。
でも、空からは雨が降る。
そう、**雨水こそが“天からのライフライン”**だ。
今回は、イオンモールのような大型施設で雨水を効率よく集め、生存に活用する方法を考察していきます。
🌧️ 雨水収集の基本構造
大型施設の屋上は、雨水収集に最適な構造を持っています。
✅ 利用できるポイント:
- 広大な屋上面積(数千m²)
- **排水溝・雨樋(あまどい)**が既に設置済み
- 屋上設備室・貯水槽がある可能性大
- 館内からバケツ・タンク・ブルーシートなど入手可能
1時間の雨で、1000㎡の屋上に約1トンの水が降る!
→ これは成人が50日分以上の飲用水に相当。
🛠 実際の集め方(サバイバルVer)
① 屋上の排水口を探す
- 屋上には必ず**排水溝(ドレン)**がある。
- 雨水はそこを通って地下や側溝に流れるため、**「出口をふさいで貯める」**のがコツ。
② バケツやコンテナを設置
- 清潔な容器を確保し、雨樋の真下や傾斜の下に設置
- 数が足りなければ、食品売り場のタッパー・ポリ袋・米袋なども活用可
③ ブルーシートで集水面を拡張
- 物干し竿・什器・パイプなどを使って、**傾斜のある「集水タープ」**を設営
- 水が中央に集まるようにして、ペットボトルや鍋で回収
④ 雨水タンクを即席で作る
- キャンプ売場のウォータータンク
- 洗剤の空ボトル(よく洗ってから)
- ペットボトルや瓶も紫外線殺菌用に役立つ
🧪 雨水を飲み水にするには?
✔ 必ず「煮沸」する!
屋上には鳥の糞、ホコリ、サビが混ざる可能性があり、そのままでは危険。
手順 | 内容 |
---|---|
① ろ過 | ガーゼや布でごみを除去(活性炭フィルターがあれば尚可) |
② 煮沸 | 1〜2分沸騰で大腸菌・ウイルス類はほぼ死滅 |
③ 保管 | 冷暗所・密閉容器に保存。2〜3日以内に使用推奨 |
🧠 長期運用のポイント
課題 | 対策 |
---|---|
汚染リスク | 最初の雨は「屋上のホコリ洗浄水」→必ず捨てる |
雨量の波 | 雨の日に最大限確保+飲料・生活用を分ける |
カビ・腐敗 | 容器は定期洗浄、透明容器は遮光対策を |
冬季凍結 | 保温・屋内保管/ポリタンクは半分にして破裂防止 |
🎯 まとめ:雨水は「備蓄」ではなく「再生型資源」
イオンという巨大構造物は、実は優れた雨水収集装置でもあります。
屋上、雨樋、ブルーシート、タンク…少しの工夫で数百リットルの水を集めることも夢ではありません。
生き延びる鍵は、「空からの恵み」を逃さないこと。