『学生でもできた!逆転不動産投資術』読書感想――融資を重ねる発想の難しさ

石渡浩の『学生でもできた!逆転不動産投資術』を読んだ2019年当時の感想です。私は融資を受けたり物件を運用したりした体験を報告しているのではありません。書名にある条件が、読者にもそのまま当てはまるとは限りません。

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『最速で億を稼ぐ!不動産投資』読書感想――初心者として難しかった点

この本を読んだ感想

不動産投資の具体的な手順をすぐに実行するための本というより、著者が重視する考え方と、物件取得から運用・売却までをどう捉えるかを知るための一冊だと受け取りました。初心者の私には難しく感じる部分もありましたが、「何を学び、何を自分で確かめるべきか」を考えるきっかけにはなりました。

書誌情報は、木下たかゆき著、ぱる出版、2016年刊、ISBN 978-4-8272-1020-0です。タイトルは強い言葉ですが、本に書かれた主張と、読者自身の資金・知識・物件条件は切り分けて考える必要があると感じます。

印象に残った不動産投資の考え方

私が本から受け取った中心的な考え方は、安く買い、必要に応じてリフォームし、入居者を確保して運用し、条件が整えば売却も視野に入れる、という流れです。原理原則は「安く買ってリフォームして満室にし、高く売る」に尽きるようです。

ただし、この流れを知ることと、実際にできることは別です。物件価格、修繕の範囲と費用、賃貸需要、融資条件、売却時の市場環境は物件ごとに異なります。本の考え方をそのまま当てはめるのではなく、個別の前提を確認して初めて検討の材料になると思います。

2019年当時の読書メモでは、前半は精神論的な部分が多く、3分の1ほどは自己啓発書的な感じだと残していました。行動を促す言葉は、これから学ぼうとする人の背中を押す面がある一方で、私はその言葉だけでは判断材料として足りないと感じました。目標を持つことと、数字や契約条件を確認することは、どちらか一方では不十分です。

初心者の私には難しかった点

少しは不動産投資の知識がないと理解できない本なのかなと思いました。融資、収支、物件の状態、賃貸運営などに関する言葉は、前提知識がなければ読み進めにくい部分があります。

2019年当時の読書メモには、「あと99冊ですが、理解できない言葉もいっぱいあったので、もう少し知識を深めてから再度読もうと思います」と残していました。この感想は、初心者が一冊だけで結論を急がず、分からない言葉を調べ、複数の資料を照らし合わせる必要があるという自分への注意でもありました。

「100冊読めば成功に近づく」をどう受け止めたか

2019年当時の私は、本から「不動産投資のノウハウはすでに出尽くしており、本を100冊読んで知識を深めて行動を起こせば、成功に近づける」という趣旨を受け取り、読書メモに残していました。これは私の受け取り方であり、成功確率を示す客観的な事実ではありません。

読書は判断の土台になりますが、成功を保証するものではありません。書籍ごとの前提や著者の経験、出版時点の市況は異なります。収益や成功の見込みを数で断定せず、読んだ内容を自分の条件に当てはめる前に、根拠と限界を確かめる姿勢が必要です。

本を読むだけでは補えないリスク

不動産賃貸は、物件を所有して終わりではなく、入居者募集、維持管理、修繕、資金繰り、売却まで続く事業です。空室による家賃収入の変動、修繕費や維持管理費の増加、金利や融資条件の変化、災害・事故、希望する時期や価格で売却できない流動性、税金や法令などを確認する必要があります。

金融庁は、投資用不動産の取得について、賃貸事業の経営であることを認識し、長期的な事業・収支計画の妥当性とリスクをよく検討して判断することが重要だとしています。一般的なリスクの説明は個別の助言ではありません。実際の検討では、物件、地域、借入条件、契約内容に応じて、必要に応じて専門家や公的な相談窓口に確認してください。

まとめ

本書は、前向きに行動することと、不動産投資の原理原則を意識することを強く伝える本だと、2019年当時の私は感じました。ただ、理解できない言葉も多く、知識を深めてから再読したい本でもありました。強い言葉に引っ張られず、書籍から得た視点を、自分で確認すべき事項を洗い出すための出発点として使いたいです。

この記事は2019年当時の読書感想を整理したものであり、投資、融資、税務、法務に関する助言ではありません。不動産投資には損失が生じる可能性があり、購入、借入、売却その他の判断は、最新の一次情報と個別の契約条件を確認したうえで、ご自身の責任で行ってください。

参考資料