近年何でもかんでもAI、AIですね。一時期のマイナスイオンを彷彿とさせます。「AIで仕事がなくなる」とか、「AIの搭載されたエアコン」とかです。
しかし、専門書を読むと、専門家が難しい説明をしているだけで、今のビジネスの現状とごっちゃになってい議論されています。そこで、AIとは何かの本質は置いといて、これからどう役に立つかを簡単に説明したいと思います。
ユーザーは単なる自動プログラム程度に思っておけばいい
全くテクノロジー系の知識のない人の場合AIといわれると、「何だかよくわからんがITですごいイノベーションが起こっていつかは人間みたいなのも作れるらしい」
というところだと思いますが、
現状で一番近いAIの定義は「ディープラーニングを使っているプログラム」です。
もともとは画像認識のコンテストでディープラーニングを使ったプログラムが、他を圧倒する成績を出したことから注目が集まり、それからみんなディープラーニングを使いだしたのが始まりでした。
しかし、プログラムである以上、人間がしていることを代わりにやっているだけなので、それほど難しく考える必要がなく、ユーザーとしてはたんなるプログラムであり、特別なものではないと思っておけばいいと思います。
よく仕事で「AIを使えば自動化できるのではないか」という話を聞きますが、しかし、「別にディープラーニングじゃなくても出来ますよ」というものが多いです。
なので、AIの前にまずプログラミングを勉強しましょうということですね。
ディープラーニングは何が優れているのか
ディープラーニングとはニューラルネットワークの1分野として90年代ごろにはすでにあったのですが、ただ計算量が膨大になるので、なかなか優位性を発揮できていませんでした。
近年コンピュータの性能の向上によりやっと使えるようになってきたということです。
ディープラーニングが優れているのは、画像認識などのデータが膨大でそれぞれのデータが複雑に相関しあっていて、簡単に閾値を決められないものに有効です。
例えば、画像などはそもそも粒々が集まってできているので、例えば犬を認識したい場合、どの粒がどう集まると耳で、目でそれがどう集まると顔で、などとそれぞれの粒々に対して処理をしなければいけません。
他には、農業では気温、天候、湿度、葉の色から病気になりそうな葉を見つけて間引くなど、以前は職人が勘と経験で行っていた作業ができます。
しかし、ディープラーニングといえど、最適解を求めるだけなので、将来的に人間の思考を再現できるとは思えませんが、それはまた別のお話。
そして、完全な人工知能の開発は人類の夢なのでいつか開発はされるとは思います。しかし、これは「ホモ・デウス」という本に書いてありますが、別に人工知能が完成して、単なるプログラムに意識が生まれるかどうかなどその時の人類にはどうでもよくなっている。というのもまた別のお話です。
結論
AIよりまずプログラミングを勉強すればよいということになりますね。
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