先日リベラルアーツ大学の両学長が今話題の年金問題を取り上げておられました。
結論としてはTwitterにもある通り年金は崩壊しないが年金だけで生活するのは無理とのことでした。
というか老後をすべて国に任せて面倒を見てもらうというのはどこの国でも無理があるとも思いいますが。
そもそも人は何歳まで生きられるのか
人生100年時代といえば、ライフシフトという本がベストセラーになってますね。
人間の寿命がどんどん長くなるので、単純に会社の定年にとらわれず、いろんな職種についたり、年を取れば徐々に自分の時間を増やしたりと、今までの会社に人生を預けるやり方より、もっと柔軟なキャリア形成を考えるべきであるという内容ですが、
果たして人間は何歳まで生きられるのか。
130歳まで生きている人はいない。
ギネス記録二人芸されている最高齢は1997年に亡くなられたジャンヌ・カルマンというフランスの女性です。この方は122歳まで生きられたそうですが、Wikipediaをざっと見る限り、120歳を超えた方は他にはおられないようです。
よく200歳まで生きたとか伝説っぽい長生きの人はたまに聞きますし、百年前の資料が残っているのか疑問もありますが、 ジェロントロジー・リサーチ・グループ に認定された人は大体110代後半なので、信ぴょう性は高そうです。
なぜ人は120年が限界なのか
おそらく、人体をマシンとして考えた場合、耐用年数がおよそ120年になっているのでしょう。
何の故障もなく、適度な運動、食事、ストレス等々で遺伝子に問題のない人物が安全に過ごした場合でも、内臓などの寿命が120年で尽きてしまうのが考えられます。
車などでも初期不良ですぐ壊れるものや、品質が高く壊れにくいものはありますが、部品の形状や使用環境などから大体の寿命は予測できます。人間の内臓の耐久試験やエイジング試験などするのは難しいかもしれませんので、じゅみょうからよそくするしかありません。
平均寿命120歳はいつ来るのか
こちらも過去のデータから予測するだけなら可能です。
金融庁の報告書にもある通り、1950年の平均寿命が60歳で、現在の平均寿命が81歳ですので、ここ70年ほどで20歳ぐらい平均寿命が延びています。
単純計算で140年後の平均寿命が120歳になります。
現実的な計算をすると、現在30歳の人が100歳になるとき、つまり70年後の平均寿命が100歳になります。
具体的な医学的進歩としてはiPS細胞による臓器の入れ替えによる寿命の延びが考えられます。西洋医学とは、基本的に対処療法、プラグマティズムにのっとって、「なんだかわからんが治るからよし(*’▽’)」なので、西洋医学の極北といえるでしょう。
100歳まで生きたいかどうか
この話をすると「100歳まで生きられるわけがない」とか「100歳まで生きたいとは思わない」という意見を聞きますが、我々の現在の年齢に対する感覚も、70年後には変わっているでしょう。現に我々の感覚も以前とは少し違うように思います。
昔の映画などを観ると、いかついおじさんが出てきて、自分より年齢が低いことに驚かされます。よくネタにされるのがサザエさんに出てくる浪平さんは54歳、サザエさんは24歳です。今では54歳はおじいちゃんというよりもおじさん、24歳の女性はまだかなり子供っぽかったりします。
なので、未来の80代が今の80代より全然若かったり、未来の100歳の人が「120歳まで生きたいとは思わない。」とか言っている可能性が高いですね。
結論
現在の医学と平均寿命の推移から今の若い世代は100歳以上生きそうなので、それなりのプランを練っておくべき。
今度は年金は若い世代はどれくらいもらえそうなのか、100歳以上生きる場合のプランはどうすればいいのかを深掘りしていこうと思います。