ペットボトルで作る“サバイバル浄水器”の作り方と仕組み
電気も水道も止まった世界。
目の前にあるのは、雨水、井戸水、溜まり水——。
飲めるか? いや、そのままでは無理だ。
でも、道具さえあれば「飲める水」に変えることはできる。
今回は、ペットボトルなど身近な道具を使って作れる**「手作り濾過装置」**の作り方と注意点を、サバイバル視点で解説します。
🔧 手作り濾過装置とは?
自然素材や市販アイテムを層状に積み重ねて、水の中のゴミやバクテリアを物理的に取り除く簡易フィルターです。
✅ 主な役割
- 濁り・泥・藻などを物理的に除去
- 活性炭層でニオイや有機物を吸着
- 細かい砂や布で微細な粒子もカット
☠️ 注意:ウイルス・重金属は除去できないため、飲用には「煮沸」との併用が必須!
🧴 材料リスト(すべてイオンやホームセンターで入手可能)
素材 | 役割 | 入手先例 |
---|---|---|
ペットボトル(2L) | 本体 | 清涼飲料コーナー |
コーヒーフィルター or ガーゼ | 最終フィルター | キッチン用品 |
木炭(BBQ用) or 活性炭 | 臭い・有害物吸着 | BBQコーナー |
砂(目の細かいもの) | 微粒子除去 | 園芸コーナー |
小石(洗って乾かす) | 粗いゴミ除去 | 花壇・外周 |
ゴムバンド/布 | 固定用 | 文具・雑貨 |
カッター/はさみ | 加工用 | 文具売場 |
🏗 作り方(画像があるとより分かりやすくなります)
① ペットボトルの底をカット
逆さまにして使うため、飲み口が下になるように底を切り取る。
② フィルター層を上から順に詰める
【上から下へ順番に】
- 小石(落ち葉・虫などの大きなごみをカット)
- 粗い砂利(中粒ごみ・泥を除去)
- 目の細かい砂(細かい濁り・バクテリアも一部除去)
- 活性炭 or 木炭を砕いたもの(臭い・有機物・薬剤吸着)
- ガーゼ or コーヒーフィルター(最後の微粒子対策)
→ 最下部(飲み口)から透明な水がぽたぽたと落ちてくればOK!
🧪 使用上の注意点
注意項目 | 内容 |
---|---|
☠️ 飲用には「必ず煮沸」併用 | バクテリアやウイルスは濾過をすり抜ける可能性あり |
💧 活性炭は定期交換を | 数日で効果が落ちるため再利用不可 |
🧼 素材は事前に洗浄 | 砂や石にカビ・菌がついている場合がある |
🧴 出口(飲み口)も清潔に | 汚染防止のため直接口をつけず、別容器へ注ぐのが基本 |
🧠 応用編:より安全な濾過のために
- 2本使って**「2段式フィルター」**を作る(浄化力UP)
- ろ過後に日光消毒(SODIS)+煮沸でW処理
- 食品用の活性炭(アクアリウム用が無難)を使うとより安全
✅ まとめ:この一手が「生死を分ける」
手作り濾過装置は、数百円分の材料で命を守る超ローコストのライフラインです。
水を濾すということは、命を守る「最初の盾」を手に入れるということ。
たとえ山奥、避難所、閉ざされたイオンの屋上でも、
そこにペットボトルと砂利と炭があれば、あなたは「水をつくれる」。