いわゆるディストピア映画ですね。
ほとんどの人類はスラム街のようなところに住んでいて、「オアシス」
というゲームの中に浸っている。そんな中で主人公はそのゲームの所有権
を賭けて戦うという話。
ふつうディスピア物の映画は、真実を暴いて革命を起こして自由を手に入れたりするものですが、この映画は結局みんながスラム街でゲームをで現実逃避をしながら生きていくという構造自体は 変わっていません。
あと、主人公の家族も殺されていますが、親代わりの叔母とその恋人とは仲が悪く、「まぁ死んでもいいか」的な感じでしたね 。スピルバーグの作品は大体家族との絆がテーマになっており、ストーリーが進んで困難を乗り越えつつ、家族との絆を深めていくのですが、それはなし。SF設定としても、これからはVRとドローンですねという感じで、全体的にふわっとしています。 SF設定に関しては、スピルバーグはあまり興味がないのかな というのは昔から変わっていませんね。
見どころはあらゆるゲーム、アニメ、映画のキャラクター が登場する所。モブで登場するだけでなく、技の名前やキャラクターが ストーリーの要所要所でからんでくるところでしょう。私は「ガンダムで行く」というセリフには目がウルっときました。 こんな映画がどんどんできればいいなと思いつつ、スピルバーグ以外では無理なのかもしれませんね。