お金持ちと話していると結構家柄がよかったり、親がお金持ちだったりします。
なので、結論は
「お金持ちになりたかったらお金持ちの家に生まれよう」
になるのですが、例えば、宝くじに当たった人はずっとお金持ちでそのまま子供もずっとお金持ちになるかといえば、どうやら違うようです。
宝くじを当てると不幸になる
億単位の大金を手に入れた場合、堅実に資産運用すれば減るどころか使いきれないほど増えていくように思いますが、現実はそうではないようです。
ある統計では、当選者の44%が5年以内にすべてのお金を使い果たしてしまうそうです。
幾つか使い道はあるとは思いますが、原因はこんなところでしょう。
- 贅沢をする(高級車や家などの高級品を買う)
- 親せきや友人にあげる
- 仕事もやめるし時間もできる
①に関しては真っ先に思いつくでしょう。お金持ち用の遊びは数多くあるし、テレビで見て一度はあこがれていた家や車を現実に購入すれば、一気にお金が減ります。
しかし、高級品などはただ買えばいいというわけではないでしょう。
高級な家を買って家具がボロボロの安物というわけにもいきません。家具はお金持ちの人がお金持ちを招いたとき恥ずかしくないようなものを買う必要があるので、変なものを買うと「こいつ何もわかってない成金じゃん」と思われ馬鹿にされかねません。
実際はお金持ちでない友人に見てもらうことになると思うので、高級な家具を見てもわからないとは思います。せいぜいデカいTVがうらやましいとか言われる位ではないでしょうか。
②についていえば宝くじに当たると急に遠い親戚から連絡が来るとよく言われます。友人についても、いきなり大金をよこせとは言わないかもしれませんが、「あぶく銭なんだから飯をおごるくらい当然」くらいは思うでしょう。
お金持がないころはたかられても「お金がないから」で済んでいたし、お金がないことは周囲もわかっているので、しつこく言わることはなかったと思います。
しかし、「お金持ってるでしょ、ちょっと位いいじゃん」といわれると、言われなれていない人はなかなか断りにくいのではないのでしょうか。
そこで「何でおごらなきゃいけないんだ!」と突っぱねると相手も不機嫌になるでしょうし、もしかしたら「大金を手に入れてあいつは変わった」とか言われかねません。
基本的に「友人の年収の平均が自分の年収」といわれるように、友人も大体同じくらいのお金しかもっていないので、お金持ちの気持ちはわかりません。
仮にそこで友人に奢ったとしたら、それからも奢り続けなければなりません。
そして、奢り続けたとして友人に対する態度は変わらないでしょうか。
「いつもおごってやってる」とか「なんで自分が」とか思ったり、態度が偉そうになったりしないでしょうか。
そしてそんな態度は相手にも伝わります。そして相手も奢ってもらっている手前、あなたの態度が変化しても指摘できないでしょう。
そうしているうちに、本当に「あいつは大金を手に入れて変わった」になるのではないでしょうか。
そして③ですが、ここが結構面白い議論のし所だと思います。
基本的にみんな仕事をつらいと思っています。
それは当たり前で、仕事とは他人のやりたがらないことを代わりにやってお金をもらうことです。それはプロゲーマーでも風俗嬢でも同じです。
なのでお金を手に入れるとおそらく、「金があるのに何でつらい仕事なんか」と思う人もいるでしょう。
しかし、それなりに使命感を持ってやっているからこそ辛いのであって、急に投げ出して自由になったところで、「じゃあ何する」になります。
そうすると、今まで苦労して仕事をしてきた分「仕事をしてもらおう」と思って消費する側に回るのではないでしょうか。
ここら辺はベーシックインカムの議論にもつながってくると思います。
お金の使い方を学ぶべき
要するにお金を持ったことのない人はお金の使い方がわからないということです。
以前ZOZOの前澤さんが「お金は使うと増える」とおっしゃっていましたし、それは本当なのでしょう。しかし「ちゃんと使えば」という条件がいることなのです。
例えキャバクラで何百万使って豪遊したところで「いい勉強になった」以上に得るものがあるとは思えません。
しかし、リスクの低い株式投資をしていれは何十年か先に複利の力で何倍にもなるのは決して夢ではありません。
そもそも宝くじ自体が「愚者の税金」と呼ばれていて、要は「馬鹿だから騙されてももしょうがない」という根拠のもと存在しています。
「お金をもらった罰」としての所得税や「お金を使った罰」としての消費税より、文句を言われずにお金を集められます。
「寄付のつもりで買っている」という人もいるかもしれませんが、それならば国に直接寄付したし、税金を多めに払ったりすればいいのではないでしょうか。
お金持ちの人と話していて思うのは、自分が勉強しなければわからなかったことを最初から知っているんだなぁということです。
人に何かを頼むのがうまく、もらった時にはきちんと感謝をし、いやなことはきちんと断る。お金持ちはケチと言われますが、自分のルールを守って、使いどころ以外では決して使わないということを、親から受け継いでいるのではないでしょうか。
宝くじに当たるのはいきなりヘリコプターで山のてっぺんにいきなり連れてこられるようなものだといいます。体力も技術もない人が、山の上で暮らせるわけもなく、一番下に降りたとしても、2度と頂上に行くことはできないでしょう。
しかし、頂上の景色だけは知っています。2度と登れない山の頂上の景色を一生忘れられずに過ごすのでしょうか。
結論:お金持ちになりたければお金持ちを見て学ぼう
私はまずは「お金は使ったら減る」というところからスタートしています。元々ニートだったのであまり使うことはなかったのですが、収入が安定してきたたり、周りの人に合わせるために少しづつ使う量が増えていきました。
しかし、よく理解せずに買い物をすれば身につかず後で後悔することになります。
バーベルなどは買って1ミリも後悔していませんが、押し入れには使いどころのなかった便利グッズがいっぱい増えました。やはり、両学長がおっしゃっている
貯める→収入を増やす→投資
の順番ですね。言い換えると
お金を使わない→時間を無駄にしない→資産を守る
になるでしょうか。