『THE BOYS』を2019年当時に見始めた頃の感想です。序盤の内容に触れます。全シーズンを視聴した評価や、現在の配信・制作情報ではありません。
普通の人間からヒーローを見る面白さ
内容的には「ウォッチメン」に少し似ていますね。「ウォッチメン」は割と深く掘り下げたのに対して、この作品は細かくやっているという感じです。
私には、ヒーローを外側から見る視点が印象的でした。この作品は主人公が普通の、しかも臆病な人間の青年であるというのも、結構とんがっていると思います。ヒロインの女性は「セブン」と呼ばれるアベンジャーズみたいなグループに入るのが夢で、ついにその夢がかなうのですが、入ったとたんにあこがれのヒーローにセクハラされるわやりたくもない仕事をさせられるわで、ここら辺は現代の社会事情を表現しようとしているのだと思います。他にも宗教問題なども出てくるし、そもそもヒーロー自体が、選挙、大企業、資本主義などを皮肉っているようです。
体制批判をコメディとして楽しめる一方、どういう未来がいいのかのビジョンや、コンテンツとして作品の世界観を作るといったことまではされていないようなので、当時の私が求めていたものとは少し違うのですが、「ヒーローを倒す普通の人間が主人公」という構図は私には新鮮でした。
皮肉の先に何を見せてほしいか
セブンのリーダーにホームランダーというキャラクターがいるのですが(キャプテンアメリカとスーパーマンを足して割ったようなキャラ)彼もはっきり言って割と単純な悪者に思えます。できれば彼だけはほんとの聖人で、そのため逆に人殺しも平気とかいう設定だったらよかったのかと思います。
コメディとしてみると結構面白いので、当時は最後まで見るつもりでした。ただし、内容がえぐいので見るのに注意が必要です。暴力的・性的な描写が含まれます。
